〜新潟居酒屋文化応援企画〜

食の陣ペイ30％キックバックキャンペーン記念！

今、新潟の大切な観光資源である「居酒屋文化」が疲弊しています。
そんな居酒屋文化を応援するために、市内の参加店を取材しました！
この機会に、お店のことをもっと知って楽しく飲みましょう！

柳都古町 旬菜すゞ家

新潟花街の佇まいで、美味を礼賛

 

　1985年に開業し、37年。おばんざい(家庭的なお惣菜)と板前料理で旬の味わいを届ける〝大人の居酒屋〟として、広く人気を集めている。

　すゞ家といえばまず、くぐり門を開けて入る、その佇まい。昭和初期の置屋を改装した店内はレトロモダンな空間で、高揚感をかき立てる。床の間や和箪笥に飾られた季節の花に掛け軸、灯りの数々も、ほっと和める眺め。女将の宮田千奈美さんをはじめとする女性スタッフの、行き届いた柔らかな接客も心地よい。

 

置屋を改装した趣きある店内

 

　新潟食材の魅力とは？――宮田さんに訊ねると、「野菜から肉、魚までみんな揃っていて、余所とは一味も二味も違うんです」。つい最近も、郷土料理ののっぺいを食べ歩きしているという県外客から、すゞ家ののっぺいを褒められたという。「いかに食材に恵まれているか、ですよね。他県の人たちから聞いて、改めて新潟は優れた土地だなと感じます」。

 

レンコン甘酢肉団子、豆腐の肉巻き、かきのもと(菊浸し)。カウンターに並ぶおばんざいで一杯

 

　魚はその日の水揚げ次第。契約している佐渡の漁師から、カニやアワビ、刺身魚が届けられる。牛肉は基本、「にいがた和牛」の新発田牛。リクエストがあれば、村上牛や佐渡牛も仕入れてくれる。新潟市民の台所・本町商店街でも、野菜や魚を吟味。精一杯のもてなしを、食材選びから始めている。

 

人気のキャベツメンチ850円と、五泉特産・帛乙女(里芋)の唐揚800円～

佐渡の毛蟹を甲羅盛で（時価）。ふっくらした蟹身やミソのうまみを、清酒「緑」(魚沼市・緑川酒造)がぎゅっと包み込んで印象深い味わいに。冬期は待望の佐渡産ズワイガニが登場する

肉厚の魚沼産・天恵菇（てんけいこ／椎茸）をステーキで。噛むほどに味わいが広がる

 

　料理は単品550円～、コースは4400円～(飲み放題付き6600円～)。粗挽き肉がたっぷり入った、巨大なキャベツメンチ850円は注目の一品。

 

粗挽き肉がぎっしり詰まったキャベツメンチ。特製ソースでいただく

女性客からの支持が高い、すゞ家。庭が見える、くつろげる個室も用意されている

 

柳都古町 旬菜すゞ家

新潟市中央区西堀前通9-1540

営業：17時～24時　日曜休（祝前日と祝日は営業）

電話：０２５－２２３－６３１８

ライター：石坂智惠美