にいがた食の陣

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食の陣ペイ特集
2022年10月14日
特別取材:居酒屋こばちゃん

〜新潟居酒屋文化応援企画〜

食の陣ペイ30%キックバックキャンペーン記念!

今、新潟の大切な観光資源である「居酒屋文化」が疲弊しています。
そんな居酒屋文化を応援するために、市内の参加店を取材しました!
この機会に、お店のことをもっと知って楽しく飲みましょう!

居酒屋こばちゃん

佐渡の味を、気取らず舌鼓

 

  「いらっしゃい」と、カウンター越しに覗く店主・小林伸弘さんの笑みが、〝こばちゃんのご馳走〟のひとつ目。優しいうえに、気遣いもある人柄。開業から20年、長く通う常連が惚れ込む表情だ。

 

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気取らずワイワイできる1階カウンターと小上がり。2階には広い座敷もある

 

 小林さんは佐渡・佐和田出身で、島の新鮮な魚料理に親しんで育った。料理人になろうとは露ほども思わなかったが、東京での学生時代、飲食バイトを経験したことで食の道へ。大阪の著名な専門学校に通い、基礎を学んだ。

 

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料理に取り組む、真剣な表情の小林さん

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その日のメニューと酒のラインアップは白板をチェック。新潟・佐渡の銘酒がズラリ

 食い倒れの街・大阪の印象を、小林さんが振り返る。「立ち食いうどんでも、まるで美味しさが違う。古い食文化を残しながら、新しいものも積極的に取り入れるんです」。食に貪欲な関西人の姿勢を土産に、その後は新潟に戻り、郷土料理の名店で修業。18年勤め上げ、2002年、独立・開業した。

 

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五泉の帛乙女を使ったのっぺ560円。筍や銀杏、鮭、鶏肉など15種類も入ったご馳走だ

 

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ぶり、ふなべた、〆鯖、南蛮海老の刺盛り。1人前1400円

 

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晩秋の風味たっぷり。シャキシャキの柿の素浸し420円、巻えご生姜醤油480円

 

 店名は「こばちゃん」と、気さくに。「故郷佐渡の食材を活かした料理を、気楽に味わって」との想いの通り、新鮮なもの、手間ひまかけたものを良心的価格で提供する。これが〝こばちゃんのご馳走〟ふたつ目であり、店の要。佐渡の両津漁港、また新潟漁港で水揚げされた魚を、いかに繊細に、こばちゃん流に仕上げるか――その確かな腕は、人気の酔いどれ番組『吉田類の酒場放浪記』、『おんな酒場放浪記』(共にBS-TBS)にも取り上げられるほど。居酒屋探訪家・太田和彦氏の訪問も度々あり、その魅力が県外にも十分伝わっている証といえる。

 

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コラーゲン豊富な牛すじ煮込み690円は、女性からのオーダー率も高い

 

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膨れ上がった腹に、子がたっぷり詰まった佐渡産ハタハタの塩焼890円

 

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佐渡の酒・金鶴「風和(かぜやわらか)」(加藤酒造)1合780円。料理の味を受け止める、優しい口当たり

 

居酒屋こばちゃん

新潟市中央区本町通8番町1364-1

営業:17時~23時 日曜日、祝日休み

電話:025-222-7683

ライター:石坂智惠美

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