にいがた食の陣

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にいがた食紀行「達人」
2015年11月04日
ル レクチエの達人

長谷川果樹園 園主

長谷川英昭さん

ブランド力を高めることと、もっと広く知ってもらうことでル レクチエはより発展できると思っています。

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 芳醇な香りと甘み、なめらかな 口当たりが特徴のル レクチエ。最 近では贈答用として認知されつつ あるが、その歴史は意外に古い。

「明治36年頃に梨農家の小池左与吉さ んが、36品種の西洋梨をロシアか ら持ち帰った。その中にル レクチ エがあったんです。昔は『ル レクチエ』なんて名前じゃなく『ろくち ん』って呼んでましたね(笑)。食べたら美味しいもんだから、みん な庭や畑の隅に自家用として1本 ばかり植えていたもんですよ」と 教えてくれたのは、県内で最初に ル レクチエの販売をスタートさせ た果樹農家の長谷川さん。

しかし、 上手く実ができないことが多かっ たため、販売しようと思う人はい なかったそう。「誰も売ろうなんて 考えていなかったル レクチエです が、新潟の果樹振興会の朝妻先生 という方がとても気に入ってくだ さり、熱心に販売を勧められたの で、仲間と11人ほどで『西洋梨研 究会』を立ち上げたんです」。多く の失敗や試行錯誤を繰り返し、発足から4年経った昭和60年、初めて東京に出荷。キロ4千円の高値 で売れました。

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 美味しく仕上げる ためには栽培と追熟の技術がどち らも重要だそうで「栽培は、とに かく健康な木を作ること。それは土作りから始まり、常に木の状態 に気を配ることですね。木が元気 であればおのずといい実が獲れる。うちの果樹園では100歳を超え ても現役で実をつける木だってあるんです。

いい実ができたら追熟で仕上げる。実によって熟期が早 いものと遅いものがあるのでそれ を判断し、温度や湿度に気を配りながら、仕上がりを揃えて出荷し ています」。しかし、ル レクチエを 作る農家が増えた昨今、品質の差 が目立つのが現状。

ブランド力を 高めるには、いいものだけを出荷することと、農家ひとりひとりの意識の向上が大切だとか。「いいものを作るのはもちろん、東京だけではなく、関西や九州など、より広く全国へ流通させること。また、新潟の人は贈答用での利用が多く、実際は食べる機会が少ないので、 県内の人に食べてもらうことも重要。このあたりはこれからの若手に期待ですね」。

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長谷川さんが手間暇かけて、高品質なル レクチエは贈答用として大人気の逸品

 

☆今が旬、長谷川果樹園の高品質なル レクチエ!ご購入お問い合わせ先

→食の陣事務局 TEL:025-222-6667(月曜~金曜・午前9時~午後5時)

 メール:niigata@shokuno-jin.com

 

 

 

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長谷川英昭プロフィール

農業高校を卒業後、実家の農業に就く。

梨の栽培には25歳頃から携わり、ル レクチエをはじめ多数の和梨を栽培している