にいがた食の陣

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ご当地食材・料理
2017年07月03日
在来野菜とは

在来野菜というものをご存知でしょうか。

 

今一般的に市場に出回っている野菜はF1雑種といい、例え畑に種子を撒いて栽培しようとしても次の世代は育たない品種改良された野菜だそうです。

在来野菜とは市場に並べる為に品種改良される前の、昔からある野菜なんですね。

在来野菜の多くは味に癖があるので、品種改良種に慣れた現代人がそのまま食べるのは少し難しいかもしれません。

しかも非常に種類が多くあり、ひとくちに人参と言ってもそれだかで二〇種類以上あるそうです。余計、素人には扱えません。

あまり普段は口にすることの出来ないこれらの野菜を、しっかりと調理して素材の味は活かしながらも美味しく食べられるようにしてくれるレストランが、先日オープンしました。

今出回っている野菜のご先祖、しっかり次代へ種を繋げる野菜を食べて、たまには身体にその大切さを染み渡らせたいですよね。

ちょっと遠いですが、隣県ですのでお近くに行った際は是非。

 

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ベジタイムレストラン 土遊農〜Do You Know?〜

一部メニューをご紹介・・・

 

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ブルグルのリゾット(昔トマトそのままスープ仕立て)

こちらなんと無加水!こちらのレストランでは、成分の95%を水が占める野菜の特製を利用して極力加水を行わない調理方法なんだそうです。

 

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二種類のパスタ(三種のキュウリのパスタ、ローズのパスタ)

ブレンドハーブティー

 

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ブラックベリーの寒天よせ

 

紹介した料理はほんの一部で、他にも「ベジキャスト」といって二〇種類以上の在来野菜をふんだんに盛った野菜プレートなどもあります。

ベジタイムレストラン 土遊農〜Do You Know?〜

〒997-0123 山形県鶴岡市羽黒町市野山字山王林121

 

さて、在来野菜のほかに、似た特徴では「伝統野菜」があります。

これまで在来野菜と伝統野菜の違いは明確には定義されていませんでしたが、最近その違いを明確化して別の種類であると定義する動きがあるそうです。

伝統野菜として新潟で有名なものといえば、かきのもとなどでしょうか。8月中旬から出荷が始まるので、もうすぐ食べられますね!

なんと江戸時代から栽培されている食用菊で、とても歴史があります。おすすめの食べ方はやはり、醤油と出汁などで作るおひたし。酢の物にしてもさっぱりとして美味しいですね。長岡のほうでは、「おもいのほか」と呼ぶそうです。どちらの呼び名も不思議です……。

他県の方には、よく「えっ菊なの!?柿の何かだと思ったのに!」と言われます。菊を食べるという概念がないんですね〜。かきのもとのおひたし、美味しくてとっても好きなんですが、茹でるとかさが急に減って少し寂しくなります。買う時は多めに!

食用菊といえば、お刺身についている食用菊(黄色くて丸っこいもの)は薬味ですので、花びらをちぎって一緒に食べるものです。「飾りのたんぽぽ」ではありませんのでお気をつけ下さい。

 

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