こんにちは!料理研究家 野菜ソムリエの味方です。
かきのもとが食卓に並ぶ季節がやってきました。
近年では食用の花をエディフルフラワーと西洋的な言い方をされています。しかし「かきのもと」は松尾芭蕉が好んで食べたと言われる程以前から新潟県民にはなじみのある食用菊です。
花弁をガクから外し少量の酢を入れたお湯でさっと茹で、浸しで食べるのが一般的ですが鮮やかなピンク色が料理に色を添える役目も果たしてくれます。
また、シャキシャキとした食感と香りが良いのも特徴です。
出汁醤油や辛子醤油をかけて食べます。
出荷の約8割を新潟市南区(旧白根市)が占めています。
10月下旬から11月下旬にかけて栽培し手摘みで収穫します。
「かき和えなま酢」は冠婚葬祭やお正月に欠かせない郷土料理です。
他にもガクは捨てずに甘辛い佃煮で頂きます。
この時期のかきのもとを是非楽しんで頂きたいです。
<著者プロフィール>
料理研究家 野菜ソムリエ 味方百合子
長い銀行生活を終え野菜ソムリエの道に入りました。食に関する興味は多分ですが子供の頃からで草を切っては料理のまねごとをしていたのを思い出します。食 材を知る事で大事な食事をみなさまに美味しく楽しく食べて貰う為のお手伝いが出来たらと野菜ソムリエになり料理教室を始めました。知ってから食べるの実践 です。