にいがた食の陣

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うんめ横丁新潟季節の食材
2017年06月29日
青ぶどうの話〜ロザリオビアンコ・シャインマスカット

前回は赤ブドウでしたが、今回は青ブドウです。

もちろん通販ぶどうセットに入っていますよ〜!

 

ロザリオビアンコ

アラビア出身の「ロザキ」と、北アフリカ出身「マスカットオブアレキサンドリア」から生まれた日本のぶどうです。

しっかりと果梗(実と枝をつなぐ細い柄です)にくっついていて、頑丈でずっしりした印象があります。まんまるというよりは、ちょっと縦長で瓜っぽい形ですね。

 

ロザリオビアンコ

 

みっしりと実が皮に包まれているので、非常に食べごたえのある触感。みっしり故にちょっと皮が剥きにくいので食べづらいのでは…いえいえ心配ご無用!皮自体がとても薄いので、洗ってそのまま食べちゃえるんです!皮を破る感触も楽しめますね。

酸味は控えめで優しい味ながら、強い香りがとても気持ちのいい品種です。

主な産地は例によって長野、山梨、山形。新潟ではあまり多く栽培されていないので、スーパーで新潟産を見かけることは少ないかと思います。

ちなみにちょっと淡い赤ブドウ、ロザリオ・ロッソの親にあたりますね〜。

 

シャインマスカット

出ました。贈物の定番です。困ったらシャインマスカット。

定番といっても、実は歴史は浅くて2006年に正式に品種が登録されました。安芸津21号と白南の掛け合わせで出来た品種改良のぶどうです。

ビアンコと同じくやや縦長で、甘みがとっても強くて汁は多め、ジューシーな味わいとなっています。皮むきも必要ありません。

病気に強く、比較的栽培が容易な為扱っている果樹園が多い品種でもあります。

 

シャインマスカット

 

 

 

もともと、マスカット…ヨーロッパブドウ種というのは病気に弱く、実も裂けやすく弱いので梅雨のある日本での栽培には向いていない品種です。

そこで病気に強く、実も丈夫なので日本でも栽培し易いアメリカブドウ種と交配を行いました。アメリカブドウというと、デラウェアなどがわかりやすいかと思います。

結果、生まれたのが巨峰やピオーネといった大粒で丈夫な、でも繊細な味わいがある日本特有の品種なんです。

そして更に更に、この日本生まれの品種をかけ合わせて世代を繋いでいき、完成したのがこの「シャインマスカット」!

要するに、品種改良ぶどうと品種改良ぶどうの間に生まれたサラブレッドなんですね。先祖のヨーロッパブドウ種とアメリカブドウ種のいいとこどりの、病気に強く栽培しやすい、とっても甘くて香りのいいぶどうが出来上がったわけです。

 

素人目では、赤ブドウ青ブドウ黒ブドウ(巨峰などです)、といった区別しかできませんが、実際は品種ごとに特徴と歴史があるんですね。

ロザリオビアンコ・シャインマスカットともに8月頭から発送開始!

地元産のぶどうをどうぞお試しください。

 

 

お中元01

 

ちなみに越乃又蔵ぶどう園さんの化粧箱は、黒箱に金字とかなり高級感があります。贈物にすれば、きっと送り先の方も喜んでくださることでしょう。

通常のぶどうより出荷日が早いのは、早熟なのでは…?と心配されるかもしれませんが、越乃又蔵ぶどう園さんではビニールハウスでかなり暖かく(暑く)生育して出荷日の調整を行っているのです。なので早めの出荷でも、熟した食べごろのぶどうがお届けできるんですね。